プロが試すDYNAUDIOのワイヤレススピーカー 〜Music × Arts Vol.4 音楽プロデューサー 内山雄介さん 〜

様々な大手企業のTVコマーシャル制作において、そのサウンドを手がけるのが株式会社otocoの代表/音楽プロデューサーである内山雄介さん。
普段からプロ用のスピーカーに囲まれて仕事されている中で、Music7を長期間に渡って使用いただきました。
そこで、株式会社otocoのスタジオに訪問し、内山さんに「Music」シリーズの印象を伺いました。

(Interview by M.Uchida / Photos by H.Ohshima)

——お仕事で様々な音楽を作られていると伺いました。実際どの様な音楽を作られていますか?

仕事の内容としては、TV等のコマーシャルソング、BGMを作っています。また、それに伴いアーティストと関わることもあり、アーティストのプロデュースまで行うこともあります。
ジャンルとしては、クラシック、ロック、スカ、EDM、エレクトロミュージック、和のサウンド等々、多岐にわたった音楽を作っています。
コマーシャルがメインなので、基本的には映像のクリエイターと案件ごとに相談しながらサウンドの方向性を決めて作っていきます。

——音楽を作る際のインスピレーションはどのようにして生まれますか?

この仕事を始めた当初は、まずは映像や企画に目を通して何度も深く音を考えていました。もちろんその時々に湧くインスピレーションもあるのですが、映像を見ながら音を考えていくことを素直に行っていました。
最近では、新しい音楽、新しい曲を聞いたら、この曲にはこういう映像が合うのではないかという、当時とは逆の発想が多くなりました。また、面白い曲、面白いアーティストの音に出会うとすごくワクワクして、何か面白い映像とマッチングさせてみたいと思うことが多々あります。

——仕事柄様々な音楽を普段から発掘されるのですか?

今の世の中はストリーミングサービスによって世界中で発信されている音楽を簡単に聞くことができるので、今一番何が面白いのか、新しいのか、欧米では何が受けていて、アジアでは何が受けているかなどがすぐにわかることもあり、昔よりもグローバルに探せるようになりました。
Apple MusicやSpotify等ですと、自分が興味を持って聞いた曲から派生して新しい曲やアーティストがどんどん出てくるので、一般の方が出会われるのと同じ出会い方をすることが多いです。そう言った意味で、ストリーミングサービスは本当に役に立ちますし、僕たちの仕事も昔より数段しやすくなったと思います。

——仕事以外で音楽とどのように接していますか?

普段ですとプライベートな時間は限られているので、リフレッシュの意味合いで、車の移動中に何を聞いて自分の頭をオフにできるかを考えて音楽を聞いています。
逆に自宅ではPCで選曲を行ったりと結局仕事の延長として音楽に関わることが多いので、皆さんと同じ様にリビング等でリラックスして音楽を聞く時間が中々取れません(笑)

——Musicシリーズを見て、どんな印象をもちましたか?

まるで宝石がカットされたような直線的な面で、洗練されているデザインだと思いました。また、ヨーロッパの雰囲気が直感的に良いなと感じました。
見た目だけではまだどんな音がするかわからないけど、部屋に置きたくなる見た目だと思いました。ファブリックのRedも、シャープというより温かみのある色だと思います。この辺りは北欧のブランドと聞いて、なるほどと思いました。

——実際に音楽を聞いた印象は?

Music1とMusic7を聴き比べた際に、同じ音量ではないものの、全体的な音の印象は近いと感じました。無駄なLowが出過ぎていないので、スッキリした印象でした。それでいて、お世辞抜きに非常にバランスが良い。仕事柄、今まで様々なポータブルスピーカーを聞いて来たのですが、やっぱりここはこういうクセがあるとか、ここは結構Highが耳に痛いよねとか、ここはLowが出過ぎているよねということがよくありました。それに対してこのMusicシリーズは今まで聞いたポータブルスピーカーの中で一番バランスが高いと感じました。

——音の再現性はプロ用スピーカーと比較していかがですか?

Music7に関して、かなり高いレベルと感じました。僕らが普段スタジオワークで使用している最も信頼を置いているプロ用のスピーカーと比較しても、再現率はかなり高くて非常に聞きやすく、最高と言ったら大袈裟に聞こえてしまうかもしれませんが、リスニング用として最適だと感じました。試しに自分たちが作った曲を聞いたんですけど、プロ用のスピーカーとの差はほぼ感じられません。もちろん僕達はプロなのである程度の違いはわかりますが、一般の方にはほとんどわからないんじゃないかなと思います。全体、特にHighの音質も鮮やかに音が出ています。

——実際にMusicをどの様なシーンで使ってみたいと思いましたか?また、皆様にはどの様な使い方をおすすめできますか?

これから暖かくなって夏になって、アウトドアではどのような聞こえ方をするのかなって思うので、是非外に持ち出して聞いてみたいです。
先程も申し上げましたが車で音楽を聞くことが多いので、車の中で聞いてみても面白いんじゃないかなって思います。
また、デスクワークで音楽のセレクトを行うことが多々あるのですが、ほとんどPCのスピーカーで聞いているので、Music1を脇に置いて上質な音でセレクトしてみたいと思いました。
あと、小さい音でも再現率が高くバランスが良いので、寝室とかで音楽を聞くのにも適しているのではないかと思います。

——どの様な方にMusicシリーズをおすすめできますか?

Musicシリーズは決して安いものではないと思います。でも、ストリーミングサービス等を活用して様々な音楽をスマートフォンで聞いている方や、ヘッドフォンに拘って音楽を聞いている方たちは、Musicでワイヤレスに音楽を聞けばもっと音楽を楽しめるんじゃないかと思いましたし、このデザインやファブリックは色々な家具にマッチすると思いますので、幅広い年齢の方に楽しんでもらえる、ワクワクできる遊び道具になるのではないかと思います。

Profile:株式会社otoco 代表取締役/音楽プロデューサー 内山雄介
静岡県浜松市出身 玉川大学卒業
2002年よりCM音楽制作の仕事をスタート
2009年2月株式会社otocoを設立し独立
年間200本を超えるCM・webなどの広告音楽を制作

CM 音楽:
LEXUS LS / LEXUS LC / LINE Pay / dejavu 塗るつけまつげ / amazon プライム / NEC 生体認証 Bio-I Diom / 富士急 / Galaxy Note8
/ SHISEIDO d プログラム / エースコック 鶏だしフォー / しまむら 裏地あったかパンツ / DHC オリーブバージンオイル /
東京エレクトロン My IoT /ANA 旅割 / Universal Paper Hello ふわレスト / First Look at Nintendo Labo /
Panasonic 衣類スチーマー / BRIDGESTONE オリンピック / SONY4K ハンディカム / Mcdonalds Mc Café など

映画音楽:
「ダライ・ラマ 14 世」、「ガレキとラジオ」などイベントコンテンツ音楽

ドーム映像音楽:
Flower Universe-東信 花宇宙の旅-《2017 メディア芸術祭 審査委員会推薦作品》
尾上右近 歌舞伎コンテンツ「夢かうつつか」

プロジェクションマッピング音楽:
ファイナルファンタジーXIV 「海洋都市ヨコハマ『龍神バハムート、襲来。』」
さっぽろ雪まつり ファイナルファンタジーXIV 白銀の決戦

アーティスト楽曲プロデュース:
[Alexandros] – Snow Sound
クリスタル・ケイ – THE LIGHT
向井太一 – FREER
Arielle Paul – You and Me , I KNOW , EVERYDAY, EVERY WAY 他

作品一覧