レコーディングスタジオの記憶が蘇りました 〜Music × Arts Vol.2 サックスプレーヤー 小林香織さん〜

2005年のデビュー以来、サックス&フルート奏者として、アルバム制作や国内外でのライブなど、意欲的な活動を続けている小林香織さん。
2018年9月には12枚目のオリジナルアルバム「Be myself!」をリリース。「サックスというとジャズやフュージョンというイメージがあると思いますが、そのイメージとは違うサックスミュージックをクリエイトしていきたい」と意気込みます。
そんな小林香織さんが、DYNAUDIOのワイヤレススピーカー「Music」シリーズで、ご自身の最新作を聴きました。

(Interview by S.Ubukata / Photos by H.Ohshima)

——ふだんはどのように音楽を聴いていますか?

ふだんは、皆さんと似たような環境で音楽を聴いています。また、いまはパソコンやスマートフォンからイヤホンで聴くという人がとても多いので、あえて私もイヤホンでどう聞こえるかをチェックするようにしています。

一方、アルバム制作期間限定ですが、レコーディングスタジオで音を聴く機会があります。個人では所有できないようなスピーカーで聴けるスタジオは、贅沢で非日常の環境といえます。

——Musicシリーズを見て、どんな印象を持ちましたか?

(Music 1は)なによりこのコンパクトさがいいですね! そしてこのデザインも。いかにもマニアが好みそうなオーディオではなく、スタイリッシュで暖かみがあるデザインなので、どんなお部屋にも馴染みそう。この独特の形は船をイメージしているそうですが、一番大きなMusic 7でさえ威圧感がないのもうれしい点です。

それでいて、私には「かわいいだけじゃないぞ!」という主張も伝わってきました。見た瞬間から、何かやってくれそうなオーラを感じました(笑)

——実際に音楽を聴いた印象は?

小さいけど高性能なのだろうな……と思っていましたが、実際に音を聴くと、期待をはるかに上回るものでした。例えるなら、小柄なのに大きく通る声の持ち主……という感じ。とてもエネルギッシュですね。

とくに感心したのが、音の奥行きや広がりといった部分。私のなかでは、良い音の基準は窮屈な感じがしないことなのですが、一番小さなMusic 1でも、大きく広い音と感じられました。

——音の再現性はいかがですか?

先ほど私のニューアルバム「Be myself!」を聴いたとき、レコーディングしたときのことが鮮明に蘇りました。レコーディングスタジオで聴く音と、オーディオで聴く音はふつう“別モノ”なのですが、Musicシリーズがとてもリアルに音を再現してくれたおかげで、そう思ったのかもしれませんね。

——Music 1からMusic 7まで聴き比べましたが、感想は?

それぞれに良さがありますね。Music 1はコンパクトさが一番の魅力。これを2台用意して左右に音を振り分けて使うことができると聞き、ライブのときのモニターのように使ってみたいと思いました。また、バッテリーで使えるので、PAシステムがないような現場でもこれだけで、いろいろな場所でパフォーマンスができそう。

音楽をプレイする立場から離れると、Music 3のバランスの良さは魅力的です。Music 1よりもツィーター(高音用スピーカー)が1つ多いのですが、音楽に詳しくない人にも違いはわかるはずですし、そのぶん、より本格的に音楽が楽しめると思います。さらに、Music 5やMusic 7なら、大きな音で楽むのには理想の存在。私ならまずはMusic 1ですが、いつかMusic 5やMusic 7がほしいですね。

——Musicシリーズをどんなシーンで使ってみたいですか?

部屋の中で使うには申し分ありませんが、私はぜひ野外で使ってみたいですね。海とか山とか、そういったところで良い音を楽しみたい。まわりの環境にあわせて音を補正してくれるというのも魅力的で、ドライブのときクルマのなかで使うというのもいいですね。どんな場面でも、Musicシリーズの包み込むような音が、心を豊かにしてくれると思います。

——ご自身のニューアルバムを聴いて感じたことは?

音楽の聴き方にはいろいろあります。たとえば、CDをPCやスマートフォンに取り込んで聴いてもらっても、私が演奏した音楽であることに変わりはありません。でも、できれば良いスピーカーで聴いてほしいという気持ちは、どのミュージシャンも同じだと思います。そういう意味では、このMusicシリーズのようなスピーカーで、私のアルバムも楽しんでほしいですね(笑)

さらに、生音が皆さんの耳に直接届くライブなら、また別の楽しさがあります。スピーカーの音量を最大にしたときの音量と、ライブの音圧はまた違うので、非日常な音量と音圧を感じられるライブにも、是非足を運んでくださいね!

Profile:小林香織
1981年10月20日神奈川県生まれ、東京育ち。サックス&フルート奏者。作曲、編曲/プロデュースも行う。さらに、泉谷しげる、小坂忠、タケカワユキヒデのライブサポートや、ジャンルを問わずさまざまなレコーディングにも参加。母校である洗足学園音楽大学ジャズコースの講師を勤め、後進の育成にも力を入れている。

小林香織オフィシャルサイト
https://kaorikobayashi.com/

今回レビューを頂きました小林香織さんのニューアルバム「Be myself!」リリースツアーをお知らせ致します。
ご近隣の方は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

10月20日(土)松山 LIVE & BAR 風来坊
http://furaibo2012.jp/

10月22日(月)名古屋ボトムラインBL cafe
https://www.bottomline.co.jp/access/

10月23日(火)大阪 Billboardlive Osaka
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=11117&shop=2

11月2日(金)東京 マウントレーニアホール
http://www.pleasure-pleasure.jp/