美容室でMusicシリーズを導入 〜Music × Arts Vol.3 美容師 山下浩二さん〜

美容業界のカリスマとして知られ、表参道の「Double」、青山骨董通りの「Double SONS」を手がける美容師の山下浩二さん。
2018年7月にオープンしたDouble SONSに、DYNAUDIOのワイヤレススピーカー「Music」シリーズを導入しました。
そこで、Double SONSを訪問し、山下さんに「Music」シリーズの印象を伺いました。

(Interview by S.Ubukata / Photos by H.Ohshima)

——カリスマ美容師と伺いましたが?(笑)

いえいえ、ただの美容師です(笑) 僕のモットーは「どんなお客さまでも綺麗にして、楽しく帰ってもらう」ことです。ヘアスタイルに特徴を出したい、髪に何か問題がある……というお客さまの悩みを解決する技術は、他のスタイリストより早いのかもしれませんね。

——お店では、いつもどんな音楽をかけていますか?

お店で流す音楽は、僕自身がプレイリストをつくります。古い曲が多くて、60年代からのブルースやロック、カントリー、80年代のUKが多いですね。昔の曲でもいま聴いて古く感じないものを選んでいます。

——お店にとって音楽は重要な要素でしょうか?

僕自身は「音楽依存症」と思うくらい、いつも音楽を聴いています。お店にとっても、音楽はとても大切だと思います。流行は音楽から始まるものですからね。音楽を見ていると次にくるものがよくわかるんですよ。そもそも、店名の「Double SONS」のSONSはフランス語で音という意味です。そのくらい音楽を大切にしています。

音楽でお店の雰囲気も変わります。レストランでおいしいご飯を食べているときに、場違いな音楽がかかると台なしですよね。反対に音がいいとすべてが良く見える。そこにも僕が音楽に気を遣う理由があります。

——Musicシリーズを見て、どんな印象を持ちましたか?

デザインがとてもいいと思いました。男性っぽいデザインのスピーカーが多いなかで、Musicシリーズは女性っぽい感じがしました。ハンドバッグに似ていると思うんですが、それだけにお店に置いてもしっくりします。かなり練られたデザインで、日本やアメリカからはこういったカタチは出てこないでしょうね。

——実際に音楽を聴いた印象は?

まずは、音が柔らかい。見た目と同じように、繊細で女性的なサウンドです。それでいて、低音もしっかり出ますしね。それに、楽曲を選ばないところもいいところですね。スピーカーによっては、曲によって合う、合わないがあるのですが、Musicシリーズは、どんな曲をかけても心地よい音を奏でてくれます。

——Musicシリーズのどこが気に入っていますか?

ワイヤレスなので、どこにでも置けるのがいいですね。お客さまの目の前に置いて、音楽を聴いてもらうことができます。それがお客さまとの会話のきっかけにもなります。音楽の話をすると、お客さまの生きた年代やまわりの環境がわかりますので、コミュニケーションを深めるうえでは大切なんですよ。

いまお店にはMusicシリーズを3台導入していますが、もっと台数を増やしたいですね。できれば6台にし、音を振り分ける設定で、音に奥行きを出せたらいいなと思っています。

——お店以外で使うことはありますか?

僕は「ジャガーEタイプ シリーズ3」という古いスポーツカーに乗っていますが、Music 1を後ろに積んで、カーオーディオ代わりに使っています。これを持ってドライブに出かけ、山が見えるところにテーブルを広げて音楽を楽しむ……なんて使い方もしてみたいですね。

——山下さんは楽器やクルマなど多趣味と伺いましたが、モノを選ぶときにこだわっていることはありますか?

ずっと見ていて飽きない、ずっとカッコいいモノを選びますね。ヘアスタイルも、300年も前から続いているものもありますし、ファッションの流行も繰り返します。僕がお店で流している音楽と一緒です。Musicシリーズも時間が経ってもずっと飽きないモノだと思います。

Profile:Double代表 山下 浩二
鹿児島県出身。1994年、原宿に『Hearts』をオープン。2001年からは表参道に『Double』を構え、今年の6月に『Hearts』を閉め、『Double』へ統合。それに伴い、7月には東京・青山の骨董通りに『Double Sons』を新たにオープン。現在2ブランドで美容活動を展開。
独自のデザイン・カットテクニックで「本物」のスタイルを表現。業界誌はもちろん、美容師からの信頼も厚くセミナーやヘアショーで活躍。自身の著書『山下浩二のたねあかし』をバイブルとしている美容師もいる。

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